2025年高血圧ガイドラインの改訂がありました。「高血圧治療・管理ガイドライン2025」という名称になっています。
いくつか変更点や要点が示されていますが、下記3点をご紹介します。
①降圧目標について
降圧目標は、家庭血圧125/75mmHg未満、診察室血圧130/80mmHg未満です。
年齢や基礎疾患などに関わらず一律となりました。通院できるくらいの元気さがある方の目標値です。
②生活習慣の改善
生活習慣の改善は、高血圧予防や降圧薬開始前、開始後も重要です。
- 食塩の制限:食塩摂取量6g/日以下、塩分を減らし、カリウムの摂取で代替すること。DASH食や地中海食が勧められています。尿中ナトリウム/カリウム比を測定することで食塩制限の達成具合を確認できます。
- 適正体重の維持:体重を1kg減らすと収縮期血圧が1.1mmHg低下すると言われています。
- 運動:息がはずむが会話が可能な強さの運動を少なくとも10分以上行いましょう
- 飲酒:高血圧の管理においては、およそ男性で1日あたり日本酒1合(エタノール換算20~30mL)以下、女性はその約半分の量が、適正飲酒量です。
- 禁煙
- 寒冷
- 睡眠:7時間程度がいいとされますが、個人差があります
- ストレス:心理的・社会的ストレスが高血圧発症リスクを2倍にします。
③血圧に関する事実
インターネット社会となり、様々な情報が飛び交っています。正しい情報にたどりつくのが難しく感じることもあります。血圧に関わる正しい知識が紹介されています。
- 収縮期血圧を10mmHg下げると脳卒中・心臓病が約2割減少します。
- 高血圧の人では、130/80mmHg未満まで下げると、それ以上の血圧の人に比べて脳卒中や心臓病が少なくなります。
- 生活習慣の是正(減塩、運動、肥満の改善、節酒など)で血圧は下がります。
- 目標の血圧レベルに達するためには、多くの高血圧患者では2種類以上の降圧薬が必要です
〈参考文献〉
高血圧管理・治療ガイドライン2025
Hypertens res. 2025 Oct;48(10):2497-2499. doi: 10.1038/s41440-025-02296-8.
現在高血圧を治療中の方以外にも、健診で血圧高値が指摘された方、家庭血圧が140mmHgを越えてしまう方など、お気軽にご相談ください。
